いよいよ今季のJリーグが開幕しました。ここ数回ほど政策に関するやや堅い話題が続きましたので、今回は少し気分を変えて、私の大好きな柏レイソルについてお話してみたいと思います。
まずもって、2月22日(土)のホームゲーム初戦の後でコールリーダーの方がおっしゃっていたように、「今季のレイソルは観ていて楽しい」。まさにこの一言に尽きると思います。昨季とは比べものにならない圧倒的な攻撃スピードとボール保持率。最後の最後までゴールへの期待感があります。
昨季のレイソルは、良い意味でも悪い意味でも、10番を背負っていたマテウス・サヴィオ選手のチームでした。「4-4-2」の基本フォーメーションの下、左サイドハーフのサヴィオ選手を起点にボールを回していく。サヴィオ選手の華麗なドリブルやパス回し、ミドルシュートに思わず見とれる一方、FW陣が厳しくマークされ、最後のフィニッシュがなかなか決まらない。その結果が、「2シーズン連続でリーグワースト2位の得点数」という決定力不足でした。
一方、リカルド・ロドリゲス新監督の下、日本代表と同じ3バックの「3-4-2-1」のフォーメーションを取る今季は、昨季までとは全く異なるチームになりました。2試合連続でボール支配率が6割を超える64%と66%で、ゲームを完全に支配している。高さがある選手は少ないものの、新加入の久保選手、仲間選手や小泉選手、そして昨季も主力だったジエゴ選手や小屋松選手らがドリブルで一気にボックス内やその近くまで切り込んでいく。センタリングやスルーパスに細谷選手や垣田選手が瞬時に反応する。攻撃のスピードが圧倒的に高まり、常に攻めているような感覚があります。
また、ディフェンス面でも、新加入の小島選手のゴールキーパーとしてのレベルの高さ、原田選手と杉岡選手の貢献ぶり、そしてキャプテン古賀選手の安定感。いざというときには、両ウィングバックが一気に戻ってきて、5バック気味になって守りを固める。非常に守備と攻撃のバランスが取れています。
個人的に嬉しいのが、やはり細谷選手が新たに9番を付けて名実ともにエースストライカーとして1トップで敵陣に切り込んでいく姿と、昨季までの井原監督時代に不振に陥っていた小屋松選手の躍動ぶりです。特に小屋松選手は、圧倒的な足の速さとドリブル力がある反面、決定力にはやや欠けていた部分もあり、昨季はFWとして非常に苦しんでいました。それが今季は、ウィングバックの要としてピッチ内を縦横無尽に駆け回っている。昨季までのつらさを知っている以上、今期の躍動ぶりが嬉しくて仕方ありません。小屋松選手を復活させたリカルド・ロドリゲス監督の手腕には脱帽の一言です。
今季はまだ2試合が経過しただけですが、久しぶりのJ1制覇の夢を見させてくれる、そんな今季のレイソルです。最後にどのような結果になろうとも、今季も最後の試合まで大好きなレイソルを全力で応援したいと思います。